日本料理には、伝承口伝秘伝という言語があります。
世界、特に欧米に向けて、日本料理の説明をして行く時、彼の国の合理的な考えに合わせて種々物事を伝えることができます。つまり、日本料理は非常に合理的で正しい技術論でもあるし、食材に対する文化や考え方が実はあります。
口伝秘伝ですので、現状では50%くらいのことしか伝わっていません。日本料理を正しく世界に普及させていくことによって、95%くらいは正確に伝えていくことができます。このことにより、将来のフードビジネスやレストラン業は昇華されます。
言語認識をする上で一番大切なのは、ある種のメートル原器のような物差しです。そもそも度量衡を決定する言語が日本料理は存在しません。
ダイコンを赤だしに入れるから千六本に切る、千六本というのは1000と6本に切るわけではありません。一目見て1000本もあるくらいたくさんだと見えるように細かく細く切るというのが千六本です。
データは存在しません。料理店によったり、料理長によったり、気分によったりして千六本の基準が変わります。
フランス料理であればコンカッセ(5mm角)より少しだけ大きくとか、そういう言語の使い方ができます。千六本の長めと言っても、千六本の寸法が固定化されていないのでわからないわけです。
明瞭な度量衡を決定して、言語認識を全て細かく設定をすることによって 日本料理の技術を正しく伝達することが可能となります。
つまり、5%こそが口伝でしかありえないということです。選ばれた人間と運命に定められた人間によってのみ、伝承し継承しているということが存在することも事実です。



